いましかみえない

自分の頭の中を可視化する自分のためのブログ。

作文が大嫌いなジャニファンがブログを書いた

「げっ」

思わず口から出た。「こわい」というのが咄嗟に出た私の感想である。

そして事の重大さに気づいたのはもっともっと後のことだった・・・。

 

私は昨日こんなブログを書いた。

kprci53i.hatenablog.com

もともと長い文章を書くことが苦手で大嫌いな私は、小・中学生時代の作文の課題がほんっっっとうに苦痛で仕方なかった。課題図書を読んで感想文を書け、と言われても何を書いたらいいのかわからず典型的なあらすじを書く奴だった。だって感想とかない。

ネットに触れるようになってアメブロを始めてみたりもしたが、やはり長文を書くことはなかった。そこで出会ったのがTwitterである。Twitterという限られた字数制限の中で何かを書くということはかなり画期的だった。足りなければ次のツイートに書けばいい。思いついたままに推敲もせず前後関係なく吐き出せばいい。あとから読み直す必要もないから文体も適当だし感情に任せて書ける。140字しかないからこそ文章を成立させるために推敲を重ねる人もいるのだろうが、私には関係のないことだった。

でもリツイートで回ってくるいろんなブログを読む中で、好きな対象を考察して論理的に解説していく文章を読むたび、発想力や文章力が羨ましくて真似してみたいとは思いつつも諦めてきた。ただ、はてなブログに特に好きなブロガーさんがいて憧れがあったので、アカウントは取っておいた。

 

そこで先日ツイートが回ってきて読んだブログがこちら。

srjspirits.hatenablog.com

面白かった。お互いの魅力を語りながら比較する。これはどちらのファンも読みたくなるし比較対象のもう片方も気になってくる。これなら書けるかもしれない。

語彙とか文章力は後回しにしてとりあえず書いてみることにした。理由は好きだから、ただそれだけである。書き始めて早々、長文に免疫のない私は集中が続かず投げ出した。これまでも幾度となく途中まで書いておきながら放置してきて過去の自分に辟易していたので、なんとか下書き保存を繰り返しながら、頭の中で浮かんでは消えていく書きたいことを少しずつ付け足していった。私はどんどん忘れるタイプなので下書き保存を繰り返す作業が向いていたんだと思う。思い出したら書く。でも途中で投げない。

そうして気づいたら8500字だった。

この私が。400字詰原稿用紙1枚も自力で埋めたことのないこの私が。気づいたら原稿用紙21枚分も書いていたのである。

これはかなりの自信になった。私も好きなものなら書けるのだと。

私もこれだけ頑張って書いたからには誰かに読んでもらいたい。でも訳あってTwitterで連携させたくはなかったので、とりあえずグループに参加することにした。選んだのは「アイドル」と「ジャニーズ」のふたつ。ブログも無事公開して、グループにも入れてやることは終えた。達成感に包まれた私は一段落していつものようにTwitterを開いた。

 

「げっ」

 

冒頭のあれである。さっき、本当に今さっき、あげたはずのブログタイトルが何故か自分のTLにいた。しかもリツイートで回ってきていた。私はTwitter連携のお知らせツイートをしていない。なのになぜ。つまり、ブログを開いて下のツイートボタンを押した方がいて、そしてまたそのフォロワーさんがリツイートしたということだ。

「こわい」率直な感想である。ツイートした方にもフォロワーがいるし、リツイートした方にもフォロワーがいる。この速さよ。初めてネットの恐ろしさを感じた気がした。確かに読んでほしい気持ちまんまんでグループに入れたことは否定しない。ちょっと反応あったら嬉しいな、でも期待しすぎはよくないか、ぐらいのつもりだった。なのにリツイート数は見るたび増えてるし、検索すれば感想ツイが次から次から出てくる。『○○さんがあなたの記事に☆をつけました』『○○さんがあなたのブログの読者になりました』たいして仕組みのわかっていないはてなブログから通知がくる。「☆ってなんだ・・・!?黄色の☆のなかに緑の☆も紛れてる・・・?」「ど、どくしゃ?なんで!?」混乱の極みである。そうこうしていたら、こんなツイートが。

「えええええええ」公式アカウントが宣伝・・・

それからも憧れのブロガーさんからリツイートが回ってきたり、またしても☆をいただいた上に感想ツイを拝見したり・・・

そうこう浮かれまくっている間に気づいたら寝落ちしていた。

ブログを7:28に公開して23:59までのアクセス数。

15,047件

「聞いて!おかあさん、夏休み最後の日に書けなくてびーびー泣いてた私が8500字書いた上に15000回読まれてるよ!(泣)」

よっぽど報告しようかと思った。しないけど。

こんなにもアクセスが増えたのはTwitterだけではなく、またしても機能を把握していない「はてなブックマーク」とやらだとか、人気エントリーに取り上げられたかららしい。

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たぶん今後こんなことない。大切な思い出にしようと思う。

 

そして、今回の件で気づいたことや声を大にして言いたいこと。

誰でも書こうと思えば書けるよ!!!!!

感想ツイ読みながら「こんな文章力ほしい」「ジャニオタさんの文章力はすごい」というようなものがちらほらあった。そもそも私なんかがあの憧れの方たちとひとくくりにされてはならない。私はこれまで文章力は皆無だと思ってきたし、小中学生時代に「作文の書き方」「読書感想文がすらすら書ける本」のような本を何冊も買い与えられてきたけども、読んでもちんぷんかんぷんで全く参考にならず本棚の肥やしにしかなっていなかった。昨日のブログだって、形容詞が「すごい」感想が「面白い」しか書けなくて、さすがに自分の語彙の無さに改めて気づかされて自己嫌悪に浸りながら、他の言い方はないかと考えを巡らせていたほどである。

誰でも書けると思う。その気になれば。内容にもよると思うし、よっぽど私のように「このもやもやを書いて晴らしたい!」とか「これ書きたい!」のエネルギーに突き動かされない限り書けない人もいると思う。私は頭の中で誰に聞かせるでもない語りをしているのに気づいて、どうせ忘れるんだからブログにでも残しておいたら面白いんじゃないか、と思ってこのブログをつくった。動機はなんであれ、「自分に文章力が無いから・・・」と諦めるんじゃなくて、とにかく書いてみてほしい。上手いか下手かは関係ない。私は下手だが感想ツイで熱量が評価されていた。想いや熱量で伝わるのは本当かもしれない。そして私はそんな文章が読みたい。もっともっと発信する人がいてもいいと思う。いろんな人がいるんだから、そして簡単に全世界に発信できて簡単に読めるいい時代にいるんだから。すごくこわかったけど。

着地点もわからないまま書き始めたら、こんな感じで終わった。あれ、他にも書きたいことあったんだけどな。それは別記事にするか。また記事を書くネタができた。